あなたは不動産投資を始める前に勉強のために何冊か書籍を読んでみたことはありますか。今回はパート主婦大家さんの“なっちー”さんの最新巻を読みました。2014年に発売された本の新装版です。前回の版は読んでいないのですがパワーアップしているのがよく分かります。最近収録されたであろう対談内容や、最近購入したであろう物件の苦労話も記載されています。
まずは不動産投資を始める前の経歴から不動産投資を始めるきっかけまでの失敗談が色々と書いてあり、すごく共感できるツカミになっていました。投資を始めて最初からトントン拍子で失敗もせずに裕福になった人なんていないと思うのです。私もイロイロと試してみて結局うまくいっているのが不動産投資だけという状況ですから、そういう失敗談って多くの人が共有できるモンだと思います。そして、男性目線と女性目線の違いかもしれませんがその時々の心の叫びがうまく表現されていてためになります。
今まで取得した10件以上の物件について、購入までの経緯やリフォームの苦労話などが細かく描写されていてリアリティがあります。また、写真も掲載されていて物件の雰囲気がよく分かる構成になっています。そして、リフォームが終わってから貸し出すまでの期間が長い時など結構やきもきするのですが、それもうまいこと表現されていました。
不動産投資を始める時に一つの手法として融資を受けずに始めるには戸建て住宅はいいのですが、何の経験もない人が一件丸ごとリフォームするというは文字では伝えられないくらいの苦労があると思います。それも受け入れて始めるにはいいのですが、大変だと思わずに気軽に始めるには戸建て不動産は大変だと思います。私としては文章の行間からそのような苦労もあるというのを読み取ってほしいのですが、戸建て不動産投資を薦めるには少し軽めの方がいいのかもしれませんね。
後ろの方には融資についての章もあって、戸建て不動産投資以外にもこれから不動産投資を始めようと考えている人にとって有益な内容になっています。普通の金融機関では戸建てを買い進めていて抵当に入れる物件が要る人と、これから始める人では融資に差があるのですが、日本政策金融公庫ではあまり差が出ないからか公庫のことしか書いていません。きっと、最初は公庫で借りることをお勧めしているのだと思います。まずは銀行回りから始めましょうという本も多いので、一気に拡大を狙う人にはこの本は参考にならないかもしれません。それでも、地道にコツコツ規模を拡大していこうと考えている人には役立つ本だと思います。
“なっちー”さんも不動産投資に出会うまではイロイロな投資に手を出していたみたいです。私も不動産投資をしたいと思ってから始めるまでに結構時間がかかりました。株式投資を始める時もどれくらいタイムラグがあったか忘れましたが確かすぐに始めたわけではなかったと思います。そんな紆余曲折を経ているのが分かるので、なぜかすごく共感のできる本でした。
皆さんも頑張って広告や新聞やニュースの裏を読んでくださいね。
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