間取りと動線

建築一般

皆さんは動線という言葉を聞いたことがあるでしょうか?人の動く線(軌跡とも言います)のことですが、建物を設計するにあたってこの動線というものがとても重要になります。店舗やホテルでは従業員とお客様の動線が重ならないようにしますし、家の間取りを考えるにあたっても家事の動線が重要になります。

keisuke3さんによる写真ACからの写真 

設計者には設計者の都合があります。お金のことや設備のことを考えると全てのお客様の要望をかなえることはできません。一般的なマンションでは北側の入り口を入って南側のバルコニーまでの縦長の間取りになりますが、大体のマンションは入ってすぐのところに洗面所があって洗濯機を置くスペースがあります。そうなると洗濯をしてから洗濯物を干すまでの動線が長くなりますが、南向きの一番日当たりのいい場所に洗面所を設けるわけにはいきません。(いろんなところから突っ込みが入ります)

子供の動線もあります。スポーツや公園遊びで汚れて帰ってきてそのままお風呂に直行なんてこともありますからお風呂場は玄関に近い方がいいのかもしれません。ただ、子供が汚れて帰ってくるのも10年~15年くらいの間で家の寿命からすると短い間と言えます。うちの家はマンションですが、すべての部屋はリビングを通ってから入るようにレイアウトしています。玄関からすぐに子供部屋のドアがあると大きくなった時に子供がいつ帰ってきたか分かりづらくなるので、それが嫌でドアの位置を変更しました。

もえさんによる写真ACからの写真

お父さんの趣味が多い家ならばガレージのそばに書斎があってもいいと思いますし、書斎や勉強部屋はテレビのあるリビングとは接していない方がいいと思います。家事を一人でするなら台所と洗面所やお風呂は近い方がいいでしょうし、その間にリビングがあると行き来する時に何度もテレビの前を横切ることになるかもしれません。

最近のテレビは大型化してきていますからある程度離れて座らないと圧迫感があります。よくチラシに入っている間取りを見るのですが、そのテレビとソファの間に人の動線が交差するような間取りの家も結構多いです。大阪市内は土地が狭いのでどうしてもそうなってしまうというやんごとない理由もあるのでしょうが、住みたいとは思いません。

また、一階に洗面所があって洗濯をそこでしてから3階の物干しまで上がるような間取りも多いです。足腰の鍛錬にはもってこいだと思います。

最近の戸建て住宅ですと、玄関の横にウォークインクローゼットがあって子供の遊び道具や外で使うスポーツ用品はそこに入れるような工夫をしている家も見かけます。

raining_photoさんによる写真ACからの写真 

長く住むつもりならそれこそ自分の生活スタイルをよく考えて間取りが変更できるところは合わせていきたいものです。一番簡単なものは身長以上あるような棚を目隠し壁代わりに置いて部屋を区切るというのも有りです。兄弟で一つの部屋を使う場合などは、よく用いられていますよね。暖簾やカーテンを付けるとそれで一つの部屋のようになりますので手軽にできると思います。

家のことで気になることがあれば、無料相談に乗りますのでメールしていただければ少しだけお力になれると思います。(間取りを考えてくださいとか設計業務はできませんのでご了承ください。)

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