「減築」という言葉を聞いたことはありますか?新しく建物を建てることを「新築」といいます。一部を壊して同じものを建てることを「改築」といいます。建物の延床面積が増えるように建て増しすることを「増築」といいます。それらとは逆に階数を減らすとか、建物の一部を除去することを「減築」といいます。今回は減築について紹介します。
減築のメリット
建物も時間の流れに合わせて使い方が変化していきます。古くなってくると使わない部分も出てきます。倉庫だった部分を除去して駐車場にしたいという要望も出てきます。また、耐震診断をした結果、建物の強度不足だったので上層階を撤去することで、強度的に安全なようにするという方法を取る場合もあります。建物は普段建っているときは気にならないけれど、イザという時には地震に耐えるようになっていなくてはいけません。そうでないと命や財産を守ることができません。
現地調査に行って来ました。
先日、減築したいというので現場に行って来ました。図面もないので実際の建物がどのような状況になっているのか確認しなければならなかったのです。平屋建ての建物で半分は使用中で、残りの半分の使用していない倉庫部分を除去したいとのことでした。元々は、持ち主の方も2つの建物だと思っていたようで容易に考えていたそうですが、現場を見ると、どうも建物が接している部分に柱が1本しか無いという事で「これは一つの建物に違いない」と分かったそうなのです。除去する部分の倉庫は問題ないのですが、現在使用している部分は、天井点検口からしか柱梁を見ることができず、全体の部材を確認することができないのです。しかも建築してから40年以上経っているので、結構不具合があったりするのです。
減築するときの注意点
今回の建物は一見すると、残す部分と撤去する部分で架構形式が違うのかと思うくらい変わった建物だったのですが、一緒に来ていた営業さんがうんざりするほどにじっくり見てようやく納得できました。私も疑問を残したままで、「もう一回、本調査しましょう」というのも手間がかかって嫌だったのでその場で結論を出したかったのです。本当なら地震や風に耐えるために軸ブレースという壁の中に筋交いが入ってないといけないのですが、それが見当たらなかったのです。しかし、天井のあっちこっちに頭を突っ込んでいて、軸ブレースを撤去した残骸をようやく発見したのです。それを復旧するという方向で提案してもらうことになったのですが、残骸を発見するまでは頭の中にはてなマークがいっぱいでした。耐震要素は大事です。
まとめ
建物を全部壊すときには問題にならないのですが、一部だけを壊すときには注意が必要です。今回は軸ブレースと呼ばれる「耐震要素」が有るか無いかの見極めが勝負でした。昔は使い勝手を優先して軸ブレースを撤去するという、むちゃくちゃな持ち主の方もいらっしゃいました。今でこそ耐震性能が大事ということを分かってくれるのですが、阪神大震災があるまでは関西の方で地震が少なかったため、地震のときに必要ですという説得も軽視されがちだったのかもしれません。40年前には働いてなかったので感覚がわかりませんが・・
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