意匠(デザイン)設計を横から見ていて

小さい設計事務所や個人で設計をしている人の多くはホワイトな職場ではないのが悩みなのではないでしょうか。特に締め切り前のラストスパートの時期は大変だと思います。漫画家や小説家の締め切り前と同じように追い立てられた感満載の一日を過ごしている方が多いと思います。期限が守れないと上司や依頼主からの信頼を失うことになりますし、収入にも影響するかもしれません。

設計業務の難しさ

設計の仕事というのはお客様のイメージしている建物を安全に法律に沿った形にすることです。コマーシャルでは「期待を超えなければプロじゃない」といったフレーズが飛び交ったりしますが、イメージを聞き出すだけでもかなりの作業量ですし、ヒアリングを重ねたとしてもすべての要望を聞き出すことが出来るかどうかも分かりません。そもそもお客様自体のイメージがモヤッとしたものだと言葉にすることさえ出来ないのでヒアリングできないこともあります。

締め切り前の慌ただしさ

一旦設計図という形にしてもそれが、正解だというわけではありません。そこから更に間取りを変えたり、高さを変えたり、仕上げの材料を変えたりと変更に次ぐ変更が発生してきます。締め切り前には図面同士の整合性を確認したり、再度法律と照らし合わせて確認したり、確認申請書類を作成したり、それに印鑑を押してもらったり、意匠・構造・設備の図面の整合性を確認したりと一気に作業量が増えます。お客様が図面を気に入らなければ、何度もやり直ししないといけませんし、修正のアイデアが浮かばなければ時間がただ過ぎ去っていきますので毎日が時間との戦いです。

設計料の実態

最近ではネットでも仕事を依頼することも出来ますし、相見積もりをとって安い設計事務所に依頼することも出来ますので、腕のいい設計士でも金額でしか比較されないことがほとんどです。設計料というのは人件費が殆どで実態が見えにくいため値切られやすいということもあります。ある程度の人数を抱えている設計事務所などは、規模拡大をしないと社員教育も出来ないので、ドンドン仕事を取ろうとします。そうすると、一人でこなす仕事量を増やさなければ収益を確保できなくなっていきますので、設計士に掛かる負担は増えていきます。

建築士を辞める動機

夢を持って建築業界に入ってきた若者が、一番にぶつかるのが理想と現実とのギャップです。デザインが好きで自分の好きなように建物を建てたいと思っていても法律の壁・お客様との相性・耐震性能とのせめぎあい・コスト等自分のオリジナリティを発揮できる範囲は限られています。会社によっては事務的なチェックや、同じような建物の図面書きといった仕事しかさせてもらえずに夢とのギャップに押しつぶされる人もいます。みんながすごいと褒めてくれる一級建築士の資格を取得しても、それほど給料が良くなるわけでもなく取って当たり前くらいにしか扱ってもらえないので、勉強のモチベーションが続かず挫折する人もいます。

まとめ

以前、建物の形も決まって、「さぁ(確認申請図書を)まとめるぞ」という段階になってお客様の方から「占い師に見てもらったら、玄関の方位が悪いから変えてほしい」という要望が入ったこともありました。みなさん、一生に一度の買い物という意気込みで建物を建てますので、ぞんざいに扱うことは出来ません。大変な仕事ですが、やり甲斐もいっぱいありますので若い人にはぜひ頑張って欲しいです。

皆さんも頑張って広告や新聞やニュースの裏を読んでくださいね。

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