大阪市西成区で崖の上に建つ建物が倒壊するという事故が発生しました。幸い住民は避難していたらしく怪我人などは居ないという事で少し安心なのですが、映像を見る限りただ事ではない感じです。
映像はこちら
現場はハルカスの近く
西日本最高のビル「あべのハルカス」からほど近いところに現場はあり、大阪を南北に走る上町台地の西端に位置しています。ちょうど阿倍野区と西成区の境目に建っている建物でした。西の方が低く10mくらいの崖になっており、間知積みと呼ばれる石積み擁壁の上に建物が建っています。
原因は不明
ニュースでは倒壊の原因は不明との事でしたが、近隣住民からのインタビューでは、2週間ほど前から近所で工事を行っておりその振動は結構な揺れとなっていたようです。映像を見る限り間知積みの擁壁自体が先に崩れており、支えるものが無くなったので、自然の摂理として下の方に転がり落ちたようです。
私の予想です。
ここからは私の勝手な想像なのですが、間知積みと呼ばれる擁壁は多くの地域では5mまでの高さでしか設置することはできず、一段で10mの高さを積み上げていたとなると違法または不適格な工作物だった可能性があります。それに、グーグルのストリートヴューでは写真が荒く水抜き穴が確認できなかったのですが、大事な水抜き穴がなかった可能性もあります。
そうなってくると、擁壁の中にたまっていた水が抜けずに溜まっていたのかもしれません。それに加えて、近隣の工事の振動が擁壁に悪さをしていた可能性は高いと思います。私の経験上「間知積みは振動に弱いです!」
振動で建物下の間知積み擁壁が建物を支えることが出来なくなり崩れて、建物が転がり落ちたと考えると話は納得しやすいと思います。
誰の責任?
このような事故の場合、工事による振動と崩落の関係を証明することは困難ですし、建物を建てても良いという許可を出した行政が悪いのかというと、いつの時代の話になるのかと思ってしまいます。保険に入っていれば、保険で建て替える?ことはできるのか?建てる土地がなくなっているので、もう一度建てるとしても擁壁からやり直しなので、大変だと思います。
まとめ
今回のことはすごく気なるニュースですが、今後の展開がニュースになることはないのかなぁと思っています。事故の原因や保険の支払い、再度建築するのかどうかなど知りたいことは山積みなのですが、調べることのできる範囲でいろいろと調べていきたいと思います。
皆さんも頑張って広告や新聞やニュースの裏を読んでくださいね。
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