建築の構造設計士の仕事(積雪荷重編)

あなたの住んでいるところは寒波の影響はありましたか?数年に一度は大雪のために高速道路で立ち往生するようなことになりニュースになっています。私も学生時代に大阪から夜行バスで長野県までスノーボードをしに行くのに大雪の影響で普段は8時間程度のところを40時間かかったことがあります。着いたら出発の数時間前だったのですが、せっかく来たので延泊することにして滑りましたが、それだけ長い時間バスの中に閉じ込められていると乗客同士も仲良くなって今ではいい思い出です。日本ではそのように大雪が降るのですが、建物はそれを耐えなければなりませんし、雪が解けて落ちる前に地震が来ることも想定しています。

以前の記事にも書いたのですが、平成26年の大雪で建物に被害があったため平成31年からは積雪荷重を割り増して計算しています。その時は2週続けての大雪だったこともあり一度降った雪が解けかけて氷のようになったところにさらに雪が積もりました。そのためフワフワの雪ではなくずっしりと湿って重い氷のような雪が屋根の上に積もることになり建物の被害が大きくなりました。

以前の記事はこちら

一般的には今までの最大積雪量をもとに行政が決めたその地域の積雪深度に雪の密度をかけてやるだけでした。それが、改正後は割り増しを見込むことにより平べったくて面積の広い屋根などは大きな積雪荷重を見込む内容になっています。面積が広く勾配が緩やかな屋根は雪が落ちにくいので、解けかけたタイミングで更に雪が積もったことを想定しているモノと考えています。

日本という国にとって大雪や台風は数年に一度発生する災害のために、過去のデータは豊富にあります。それでも観測史上の最高を更新したり、平成26年のようにイレギュラーな降り方をしたりすると、そのような事は想定できないので日々法律もアップデートして、想定範囲外を減らしていく必要があります。もろもろの荷重については改正のたびに厳しくなっていますので、以前の建物を今の基準に合わせて検討してみると耐力が不足している部分が出てくることが多いです。

北海道などは本州の雪と違ってパウダースノーでサラサラしており同じくらいの深さが積もっても重さは軽いのですが、サラサラしているぶん風で飛ばされやすく、屋根の形状によっては吹き溜まりと言って雪が一部だけこんもりと盛り上がるようになるのです。そうなると下の方は重さで固まってしまい重くなることもありますので、慣れていない者が設計する時には注意が必要です。

また、雪深い地方で怖いのが雪の積もっている箇所の結露です。外は雪に接しているのでほぼ0度なのですが、室内はそれよりも温度が高いし、湿度が高いのでどうしても結露が起こってしまいます。日本では地震があるので、ヨーロッパのようにレンガ積みのように簡単な造りの建物は禁止されていますので、木造にしろ、鉄骨造にしろ、鉄筋コンクリート造にしろ、水に弱い材料を使う必要があります。そのため、結露を減らして建物を長持ちさせるためにメーカーも知恵を絞っていますがなかなか結露をなくすまでのまだ道は長そうです。

皆さんも頑張って広告や新聞やニュースの裏を読んでくださいね。

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