子供の足音

建築一般

小さい子供に静かに歩きなさいと言っても上手く足音を響かせないように歩くのはなかなか至難の業です。マンションなどの集合住宅では上下階での騒音もクレームの一つだったりします。上の階の人の足音がうるさいとか、下の階の人のテレビの音がうるさいとか普段から近所付き合いが上手くいっていればどうってことがなくても、知らない人の音は気になるものです。

nekotobeerさんによる写真ACからの写真 

建築で対応できる床の遮音は上の階の足音や何かを落とした時に響く音が対象になってきます。音の伝わりやすさも子供が飛び降りた時などの重量衝撃音とスプーンなどを落とした音などの軽量衝撃音があります。

普段はあまり使わない㏈(デシベル)という単位を使うのですが、どれだけ音が小さくなるのかを示す単位なので、LL-50やLH-50よりもLL-45やLH-45と数字が小さい方が性能は高くなります。遮音性能L値と言いますが後ろについているLやHはLightやHeavyの頭文字で軽量か重量かの区別になります。

軽量床衝撃音については、物を落とした時やスリッパなどでパタパタと歩いた時の伝わりやすさで、床の仕上げや二重床になっているかでほとんどの性能が決まってしまいます。想像してください、石張りの床とカーベットの床とどちらがよく響くか。

Buntan2019さんによる写真ACからの写真 

重量床衝撃音については、子供が高いところから飛び降りたような音が対象で床がどれくらい重いかどうかで性能が決まります。重量感あふれる床なら音の伝達も少なくなります。木造の床よりALCの床それよりもコンクリートスラブの方が重量床衝撃音については性能が高くなります。重量床衝撃音の実際の性能テストは車のタイヤを1mくらいの高さから落としてみて下の階で計測するそうです。私も見たことがないので一度見てみたいと思っています。

以前、単身赴任中に子供が遊びに来てお笑いのバンビーノの「ダンソン!~~~♪」という踊りのネタを披露してくれたのですが、結構足を踏み鳴らすネタだったため下の階の住民からクレームが来たことがありました。普段住んでいるマンションは鉄筋コンクリートの建物で床も二重床にしているため走り回ってもクレームが来ることはなかったのですが、単身赴任中の寮は床がALCで軽かったのでよく響いたのだと思います。

ホテルなどの設計では「LL-45以上の性能、LH-50以上の性能が必要です。」という規定があったりするのでそれを満足するように設計するのですが、あくまで換算値としての設計なので実際にはどれくらいの性能があるのかは測定してみないと分かりません。

sayachaさんによる写真ACからの写真 

最近のマンションでは軽量床衝撃音が規定値以上の値でないといけない(LL-50以下)などの規則があるので床の仕上げ材料に制限がかかることもあるので気を付けてくださいね

皆さんも頑張って広告や新聞やニュースの裏を読んでくださいね。

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