訳アリ物件とは(その一)

以前住んでいた賃貸マンションは分譲貸しマンションと言って、分譲マンションのオーナーがマンションの一室のみを所有しておりそれを賃貸に出していたものでした。入居の時から近々オーナーの事情で私たちが借りていた部屋が競売に出されて所有者が変わりますという話があり長くは住めないなとは思っていました。そのように何かしらの事情があって普通の物件より家賃が安いとか売値が安い物件を訳アリ物件と言います。

DragonOneさんによる写真ACからの写真 

一番件数が多いと思われるのは、前の住人がその部屋で病死や自殺などで亡くなった物件が訳アリ物件として皆さんの頭に上がるのではないでしょうか。その他にも建物や土地に不具合を持っている物件もあります。周りの環境に問題がある場合もあります。

賃貸マンションを探しているときにある不動産会社に案内してもらった部屋がありました。その部屋の窓を開けると川を挟んで向こう岸には競艇場があったので、案内していただいた不動産屋さんに「競艇場の音がうるさそうですね?」と聞いてみたのですが、帰ってきた答えが「そんなに気にならないですよ!」というものでした。近くを歩いているだけでも競艇場で練習しているときやレースが開催されているときには爆音が聞こえてくるのに、目の前の建物の上層階に住んでいて音が気にならないわけがない。そう思った私たち家族は丁寧にその建物を辞退してから二度とその不動産屋さんのお世話になろうとは思いませんでした。我が家にはまだ小さい子供が居たので、そんな騒音の環境で子育てをしようとは思いませんでした。そこも住んでいれば訳アリ物件になっていたと思います。

acworksさんによる写真ACからの写真 

訳アリ物件の分類としては大きく分けて4つに分類されます。

1.土地や建物に起因する物的瑕疵、

2.違法建築物や法律が変わったために同じ建物に建て替えができないという法的瑕疵、

3.騒音や道路振動などの影響がある、他に目の前が墓地やゴミ集積場があるといった環境的瑕疵、

4.以前の居住者が事故死したとか以前風俗店だったという心理的瑕疵、

私たち建築の設計にかかわっている者でも、すべての訳アリ物件を見抜けるわけではありません。ましてや一般の方々ではよくよく怪しんで調べてみないと見抜くことはできないと思います。賃貸物件でも保証金や家賃を払った後で訳アリ物件だと気付くと金銭的には痛手でしょうし、ましてや売買契約を結んだあとで気付いた場合は悲惨な結果が待っています。ただ、物的な瑕疵については法整備が進んでおりほとんどの場合は売り主の責任で対応してもらえることが多いです。(競売などはどのような瑕疵が潜んでいるか分かりませんが誰も責任を取ってはくれませんので、覚悟を持って入札してください)

AKO110さんによる写真ACからの写真 

以前働いていた会社の同僚が戸建て住宅を買うというので、売買の時に地盤調査の結果を見せてもらったら盛土部分に建設されており、思っていた建物と違っているといって憤慨していました。本人は切土部分に建っている物件を買うつもりでいたらしいのですが、彼の隣の家は切土でしたが、彼の家から先が盛土となっていたらしいのです。建築の専門家でもちょっとした確認不足でそのように思い違いをして望み通りの家を手に入れることができないのですから、売買の際には細心の注意をして調査を行ってください。

最近はセカンドオピニオンと言って他の専門家の意見を聞くことも徐々にですが市民権を得だしているので、活用してみるのも手だと思います。

家のことで気になることがあれば、無料相談に乗りますのでメールしていただければ少しだけお力になれると思います。(間取りを考えてくださいとか設計業務はできませんのでご了承ください。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です