値段交渉のコツ

構造

建物の構造設計をしていると、敷地の地盤との相性で基礎の下に特殊地業と言われるものを検討することがあります。木造住宅などの場合、2階の床もコンクリートを打たないので建物の重量が軽く済むのですが、鉄骨造でコンクリートを打設する場合には重いので地盤にもある程度の強度が必要になってきます。その仕様が変わっていても、あまり皆さんは気にならないのでしょうか?

杭にもいろいろ種類がある

以前の記事にも書いたのですが、杭と呼ばれるような特殊地業にもいろいろと種類があります。施工の重機もそれぞれ特徴があって小さいものから大きなものまで、小さな男の子が喜びそうな重機が工事現場では活躍しています。大きな重機で施工しないといけないような地業はやはり高く、小さな重機でも施工できるものは安く済むことが多いです。

以前の記事はこちら

建物を支える性能は一緒

建物を支えるという本来の目的は満たしているので、性能という観点では一緒ということもあり、建物を建てるお客様もあまり種類には気にしていないようです。やはり見えないところにあるからでしょうか。それとも、知らないことだからでしょうか。他社の話なので、又聞きにはなるのですが「契約の際にはコンクリート杭だったものを、実際の施工は鋼管杭でした」という話を聞きました。もしもこれが壁紙の仕様の変更だったら、その分の値段を安くしろという話になるのでしょうが、何せ普段は土の中で頑張っている杭の話なもんで、元々気にする事もなく、目に触れることもなく、解体される時を待つだけなのでしょう。

施工会社からの提案はコストにまつわるものは

「性能は一緒ですから」とか「材料の調達がしやすいものですから」といった施工会社からの提案というのは、ほとんどがコストにまつわるもので、原価を安くしたい思いがあふれ出てても、それを正直に言えないので理由を作っているだけです。(こんなことを言うと、怒られそうですが・・)安く仕入れて高く売る!というのは商売の基本ですから誰も文句は言いません。素人では安くする方法が分からないので、それを代わりにプロがして、その分の分け前をもらっているだけと考えましょう。

後からの提案は価格交渉のネタ

前述のようにコンクリート杭を鋼管杭に換えたというのは、何十万円という単位で施工費が安くなっていることも多く、建て主からしたら「それなら、いくらかでも安くして」という価格交渉ができるチャンスだと思っています。今のところ、私がアパートやマンションを建てる計画はなくそのような価格交渉することが想像できないのですが、そのような交渉の現場に第3者の立場でいるならきっと横から耳打ちしていると思います。もし交渉の現場にいるとしても施工者側の人間として参加する確率が高いのでチャンスは少ないです。

まとめ

建物の建設となると何千万円もの出費になるので、数万円程度の値段の差というのは気にならない人も多いのではないでしょうか。特に会社の代表で交渉しているときには、経費とのバランスもあり気にされなくなる傾向が強いです。それでも、少しでも安くしたいという方が居たら、「その仕様変更を飲むので、安くしてください」とダメもとで言うのは有効だと思います。

皆さんも頑張って広告や新聞やニュースの裏を読んでくださいね。

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