12月の割に大阪は最低気温が9℃なんであまり寒くは感じません。それでも、この季節は朝起きると窓に水滴がいっぱいで結露が気になります。皆さんも学生の時に習ったと思いますが、夏の氷の入ったコップに水滴がつくのと同じように冷たい壁やガラスに室内の暖かい空気中の水分がくっつくのが結露です。窓ガラスにつく結露は拭いたりワイパーで落としたりしたらいいのですが、壁につく結露は目立たないし、面積も広いので拭くのも大変ですからどうしようもなかったりします。
困ったことに結露をほっとくとカビの元になります。カビは40℃から60℃くらいのお湯でやっつけることはできますけど、できれば出てきてほしくないものです。
それと、もうひとつ結露で問題になってくるのが内部結露というもので、普段目にすることはないんですけど、木造でも鉄骨造でも鉄筋コンクリート造でも腐食の原因となります。湿気なんてどこにでもあるし、温度差もどうしようもないので内部結露を防ぐのはとても難しいんです。
夏は外気温が高くて湿度が高い空気が外から壁の中に入ってきます。冬は逆に室内側から温度も湿度も高い空気が壁の中に入っていきます。いくら断熱材を入れてもこればかりは防げません。そこで大事になるのが防湿シートと呼ばれるものの出番なのですが、隙間なく張る必要があります。断熱材はけっこう雑な施工でも効果はありますが、防湿シートはちょっとでも雑な施工をしてしまうと効果が薄くなります。
もし、これから家を建てる方がいらっしゃったら、ぜひ工事担当の方に防湿シートの確認方法を聞いてみてください。スラスラ答えることはもちろん大事ですが、お客様(施主)が気にしているのでしっかりと管理しなければという意識付けが一番大事になってきます。
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