耐震診断をするメリット

皆さんは耐震診断という言葉を聞いたことがあるでしょうか。新しく建てる建物はちゃんとした審査を受けて建てるので、現行の法律にのっとっているのですが、古い建物は法律の変化についてきていませんので耐震性能が分からないのです。それで、建物の耐震性能を確かめる目的で耐震診断を行います。中には建築当時に耐震性能に余裕があったために耐震診断を行っても現行の建物と同程度の強度を持っていることもありますが、ほとんどの建物は何かしらの耐震補強を行わないと強度を満足することができません。

昔は全国の学校がこぞって耐震診断を実施していましたが、一通りの学校が補強工事まで済ましてしまったので、今は、震災の時に物資の補給用の道の沿道に建つ建物を診断するようになってきています。それもほっておいては誰も耐震診断をしようとしないので、法律を作って強制的に耐震診断を行うように仕向けています。

耐震改修促進法という法律は阪神淡路大震災のあと平成7年に成立してから内容をたびたび変更しています。

今回の依頼では法改正によって、建築時よりも建物を建てることのできる面積(容積率)が小さくなっているため、建て替えするとなると建物が小さくなってしまうのを何とか回避したいとのことでした。法律に関係なく耐震診断を実施したいというお客様は稀なため最初はびっくりしたのですが、理由を聞いて納得しました。

今回の建物は鉄骨造なので、一番気がかりなのはやはり溶接がきちんとできているかどうかですね。私の経験上ほとんどの鉄骨造でラーメン構造の場合は溶接部でNGが出ます。技術的にできなかったというより、当時はほとんどの職人さんが突合せ溶接と隅肉溶接の違いを深く認識せずに作業をしていたように思います。また、検査技術も今とはだいぶ違っていたと思うので、溶接の欠陥を見つけるのが困難だったというのも理由の一つだと考えています。

二番目の気がかりが鉄骨造の足元です。基礎はコンクリート造ですから鉄骨とコンクリートを接合するためにアンカーボルトを埋め込んでいるのですが、古い建物のほとんどは足元がしっかりしていません。鉄骨の耐震補強工事のほとんどは足元が関係してきて工事が大ごとになってしまいます。それを何とかしたいのですが、私の技量では簡単に済ませる方法をまだ見つける事ができていないのです。

今回は、お客様が納得していただけるのなら耐震診断をするのも意味があると思っています。それでも、できれば新しく建て替えて現行基準に合ったしっかりした建物に住んでほしいというのが一番の望みです。

皆さんも頑張って広告や新聞やニュースの裏を読んでくださいね。

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