介護とバリアフリーと住宅と

私の祖父母はほぼピンピンコロリと言えるくらいに亡くなるまで元気でした。祖父は2ヶ月ほど入院しましたが、耳も遠くならず受け答えも最後までしっかりしたまま亡くなりました。祖母の方は最期の2年ほど施設に入っていましたが、歩くことはできなくても喋るほうが達者だったため元気なイメージしかありません。なので、介護の現場というものをあまり詳しく知らないのです。祖母の認知症が進みだした頃は二世帯住宅で一緒に住んでいた叔母さんが困った顔で愚痴をよくこぼしていましたが、普段一緒に住んでいない孫の私達にはあまり認知症の症状も見せずにしっかりした受け答えをしていました。

高齢になると足腰が弱くなり小さな段差などでよく躓くのですが、逆に大きな段差などは手摺などを付けておくことで足腰のトレーニングになります。何もかも全てがフラットなバリアフリーにする方が良いというわけでもなく、歩くことが元気の素になることもあるので、メリハリが大事になると思います。別の祖母は戸建住宅の3階に部屋が有ったので階段を毎日上り下りしていました。そのせいか最期に入院するまで勝手に出歩くくらい足腰は丈夫で、周りは徘徊癖で出掛ける方の心配をしていました。もし、階段の上り下りが大変だからといって家にエレベーターを付けていたらそれほど元気に長生きできなかったかもしれません。

昔は今ほど男女ともに寿命が長いわけではなかったので、ある程度の筋力があるうちに寿命を全うしていたので、建物にバリアフリーが求められることもなかったのです。優しくすることも大事ですが、厳しくすることも大事なので、将来の私の家はバリアフリー化せずに面倒臭いのですが、玄関はしっかりと段差をつけたいと考えています。

ただ、筋力と違って心臓や血管は鍛えることができないので、心臓や血管への負担となる家の中での温度差は発生しないように気をつけるのは大事なことだと考えています。温度のバリアフリーこそ目に見えない一番大事なことだと思うのですが、皆さん目に見えることにばっかり意識が向いてしまっています。

元々バリアフリーというものは建築用語で段差をなくすという意味しかなかったので、段差にしか目が行かないのもしょうがない事ではありますが、言葉の定義も変わっているので変化に対応するというのは大事なことですよね。ちなみに英語ではまだバリアフリー(Barrier Free)という言葉は単に建物の段差をなくすという意味しかありません。日本語のバリアフリーは英語に訳すとアクセスビリティ(accessibility)になりますので、違うということだけでも覚えておいてください。

よくテレビコマーシャルで筋肉はいくつになってからでも鍛えることができると言っていますが、本当にそうだと思います。いくつになっても元気で長生きしたというのは人類共通の夢ですが、建物にできることは限られています。ボケないためにも普段から考える癖をつけておきたいものですね。

皆さんも頑張って広告や新聞やニュースの裏を読んでくださいね。

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