システム建築のメリット、デメリット

システム建築というものを御存知でしょうか?建物の部材を標準化して天候に左右されない工場での製造過程を多くして、現場ではそれを組み立てるだけにするというモノなのですが、やはりメリット、デメリットがあります。木造の注文住宅でよく使われる型式認定との違いなども併せて紹介します。ただ、システム建築という言葉の定義が広いので、工場製作部分をシステム化しているのか、設計の流れをシステム化しているのかでも違いますが、今回は工場部品をシステム化している場合だと思ってください。

コストの違いは

営業トークでは「弊社が開発したシステム建築は無駄を省いているので、安くなります」というのを何度か聞いたことがあります。その仕組みとして一番多いのは普通に設計する建物と原価が同じでも会社としては「自社製品」を多く売りたいので、儲けが少なくてもいいと判断することが多いので、お客様には安く提供できるのです。会社によっては安くなりますといいつつも、普通に設計する建物と値段が変わらないところもありますので注意が必要です。最初に坪単価がいくらからいくらに安くなるのかという目安を聞いておくと良いと思います。

工期の違いは

システム建築は工場での製品製造がメインになりますので、一般的な建築物よりも天候による影響を受けにくいというメリットがあります。ただし、工業製品のように精度を求める割合も高くなりますので基礎のコンクリートと接合する部分の精度が悪いとその手直しのために時間がかかるというデメリットもあります。なので、現場監督次第で出来上がり品の質が変わるというのは一般的な建築物と変わりないのですが、慣れていないとリカバリーが難しいという印象があります。工期については少し短くなりますが、劇的に短くなるという事はなさそうです。

設計段階の違いは

システム建築という事で制限がかかっていることが多いです。やはり部材を標準化するにはそれなりの縛りがないと標準化できませんので仕方ありません。吹き抜けができないとか、天井高に制限があるとか、長方形を組み合わせたような形の建物しかできないとか、大きな庇を付けることが出来ない等の制限があるので、より自由度の高い建物を望む方には向いていません。敷地が四角できちっとした雰囲気の事務所ビルを建てたいというような方にはきっとピッタリな建物が出来上がると思いますが、建物の前面に曲面を使いたいようなオーナー様には不向きなシステム建築も多いと思います。

まとめ

私のつたない言葉でどれだけ皆さんのイメージを膨らませることができたか心配ですが、基本的にはシステム建築といえど、確認申請上の型式認定ほどのメリットはありません。すべてのシステム建築を知っているわけではないので、知っている範囲での話にはなりますが、計画出来たらすぐに着工というわけにはいかず申請期間を設ける必要があります。私の中では「システム建築」=「セールストーク」というイメージができており(システム建築にかかわっている皆様ゴメンナサイ)自由度と引き換えにコストを下げてもらっている感じです。

皆さんも頑張って広告や新聞やニュースの裏を読んでくださいね。

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