コロナ禍で広がる任意売却

お金に関して

あなたは無理なく返済できるような住宅ローンを組んでいますか?新型コロナウィルスの感染拡大で失業したり収入が減少したりで住宅ローンの返済に行き詰っている人が増えているそうです。

一時的なら何とかなる

金融機関も鬼ではないので、一時的に返済を待ってもらう事はできます。それでも、金利分だけは払ってくれとか交渉は必要になるかもしれませんが、黙って返済を遅らせるよりはちゃんと話をした方が最悪の方向には進みません。ただし長い期間、状況が改善する見込みがないとなると物件を売却してローン清算に充てる任意売却となることもあります。

任意売却とは

大体半年くらい住宅ローンを滞納すると、お金を貸した権利(債権)が保証会社などに移って、残りの住宅ローンを一括で返済するか住んでいる住宅を任意売却するかの選択を迫られます。親や親戚などからお金を借りて一括返済できるならいいのですが、そうでないなら任意売却という方法が一般的です。競売という最終手段もあるのですが、競売だと相場よりもかなり安く落札されてしまう事もあるので、任意売却を選択する人の方が多いようです。裁判所が間に入るのではなく、あくまでもしぶしぶ売却するだけですので、普通の不動産業者が間に入って売却することになります。

任意売却のメリット・デメリット

売却の経路が通常の売却と変わらないので、メリットはご近所や勤め先に住宅ローンを滞納して売却したという事が分かりにくいです。失業などの場合は他の方法でバレることもありますが、任意売却ではそんなに追い立てられるような退去ではないと思います。また、売却の際の仲介手数料や税金も売却金額から差し引きして払うことが出来るので、自己資金が必要ありません。ただ、手元にも残りません。もともと返済が滞っているため、売却額はそのまま住宅ローンの返済に充てられてしまいます。

その他のデメリットとしては住宅ローンを滞納してしまうと個人の信用情報に傷がついてしまうので数年間は違う住宅ローンやカードローンは組めなくなります。

実際の事例が新聞に

日本経済新聞の2021年7月11日には実際に住宅ローンの返済ができずに任意売却を選んだ方の話が掲載されていました。結婚を機に住宅を購入した方の話ですが、相手には子供が3人おり、その「子供のために」と広めの物件を購入したそうです。コロナ禍で取引先が休業して商品が売れなくなり滞納が続きました。転職したけども事態は好転しなかったそうです。最近では任意売却に関する相談が急増しているそうなので、記事になった方以外にも住宅ローンの返済に困っている人が多いのでしょう。

日本経済新聞の記事はこちら

問題は違うところに

失業や収入の減少で任意売却が増えることも問題なのですが、それよりも深刻な問題はそれに便乗して人の弱みに付け込み騙そうとする人が居るという事です。困っている人に助けるふりをして打合せ代金と称してお金を請求したり、相場より安い査定額を提示したりと悪質な不動産業者が増えると、また不動産業者全体の信用度が落ちてしまうのでしょう。甘い言葉をかけられても鵜呑みにせずに複数の業者から話を聞くなど自分の身は自分で守れるようにしておく必要があります。特に、相手はあの手この手で気持ちを揺さぶって来るのでよっぽどメンタルをしっかりしてないと難しいのです。

皆さんも頑張って広告や新聞やニュースの裏を読んでくださいね。

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