日本では4月の新入生や新年度に合わせて転勤などで引っ越しする方が多いのですが、秋も年度の中間という事で10月には引っ越しされる方が多いのです。4月ほどではないのでそれほど目立ちませんが、大家さんなら4月と10月の入居のタイミングを逃すと、次の入居者が決まらない可能性が高くなるので、気になる季節でもあります。今回はコロナ禍での引っ越しの状況と注意点を紹介していきます。
現状
在宅勤務が定着して広い家に引っ越しする方が増えています。2020年の4月は日本中が戦々恐々とした雰囲気の中だったので、移動を控える人が増加しましたが、その後はほとんど影響なくむしろ引っ越し件数が増加している感じです。皆さんより広い家を求めて近くに引っ越しする傾向が強くなっています。働き方改革(働かせ方改革?)の影響もあり、引っ越しを伴うような転勤を控える会社も多く、会社の都合というよりは、自分のために引っ越しをするという人が多いためと考えられます。寝るだけの家なら少々狭くても我慢できたのでしょうが、テレワークで家に居る時間が増えると狭い家では我慢できずに広い家に引っ越ししたいという思いが強くなってくるのでしょう。
引っ越しの見積もりは3ケ所以上から
いざ引っ越しを計画するなら引っ越し業者の見積もりは3ヶ所以上からもらってください。最近はまとめて引っ越し業者の見積もりを依頼できるようなサイトもありますので、活用するのもいいと思います。ネットだけで見積りを完結するのではなくちゃんと家まで荷物の量を見に来てもらわないと、あとで追加料金を請求されることにもなります。自分の荷物の量を正確に把握している人はほとんど居なくて、皆さん少なめに見積もり入力されていると思います。雑貨や衣服についても段ボール何箱分なんて「入れてみないと分からない」が本音なのです。プロの査定ならそこまで誤差なく見積もれるのでしょうが、素人は自分の荷物でも正確に見積もることはできないと思います。
原状回復費用とは
原状回復費用とは、普通に生活していて発生する傷みや汚れ「以外のモノ」について復旧する費用なので、「借りた当初の状態に戻すための費用」ではありません。大家としてはなるべく出してほしい費用なのですが、入居者にとってはなるべく出したくない費用でもあります。畳の日焼けやテレビや冷蔵庫の裏の壁紙の黒ずみや家具設置によるフローリングのへこみなどは日常生活による傷みや汚れなので入居が修繕する必要はありません。入居者の過失による傷でも、必ず全額を負担しないといけないわけではなく、壁紙の耐用年数は6年と決まっているのですが、3年で退去した場合には入居者の負担は半分、6年以上入居していた場合には入居者の負担はゼロという事になります。トラブル防止のためにチェックリスだけではなく、写真や動画を残しておくと退去時に役立つので内覧の際や引っ越し前に撮影しておくといいです。
まとめ、光熱費の見直し
特に引っ越しに合わせる必要は無いのですが、何もないタイミングで乗り換えるよりは引っ越しのタイミングで電気やガスを乗り換えてみてはいかがでしょうか。どちらも数パーセント安くなるだけで、劇的な変化はありませんが、普段から使うモノなので親戚に電気会社やガス会社にお勤めの人が居て契約先を変えると付き合い上、不都合だというのでなければ乗り換えてみるのもありだと思います。
皆さんも頑張って広告や新聞やニュースの裏を読んでくださいね。
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