修繕費の目安

お金に関して

家を建てるとその家の寿命が来るまでに何度も何度も修繕をしないといけません。人間の体も生まれてから死ぬまで一度も医者にかかったことが無いという人は稀です。病気になったり、怪我をしたりします。家も一緒で、古くなった簗や壁を補修したり、台風や地震で傷んだ部分を補修したりと何かと修繕費がかさみます。

分譲マンションの修繕費

分譲マンションは一般的には管理と修繕積立金というモノを毎月管理組合に収まるシステムになっています。管理費は管理組合に支払ったり共用廊下の電気代やエレベーターのメンテナンス代となったりします。そして、修繕積立金はその名の通り修繕工事のための積立金となります。台風や地震による被害で保険が下りなかった分についても積み立てている修繕積立金から取り崩して支払う事になります。

賃貸マンションの修繕費

賃貸マンションの定義というのが、一棟のオーナーが一人でそれぞれの部屋を賃貸ししているという事とすると、賃貸マンションの修繕費はそのオーナーさん一人が負担することになります。オーナー大家さんは毎月の家賃からいくらかを積み立てて、被害があったときや、修繕工事の時にはその取り置きから支払います。その他にも銀行から借りるという手があります。賃貸マンションのオーナー特権でありますが、その借金は悪いものではないと私は思います。

戸建て住宅の修繕費

今回のメインテーマです。戸建て住宅を購入した時から早めに計画を立てて修繕費を積み立てるようにしましょう。木造住宅では特にシロアリ対策が大事になります。業者の提案としては5年に一度シロアリ駆除の薬剤の散布をしましょうとなっていますが、実際にアンケートを取ってみると平均値は18年くらいになるそうです。そして、平均26万円の費用が掛かっています。一般的に3,300円/m2と言われていますので、家の建坪が26坪だとするとちょうどそれ位になります。

つまり、業者の提案通りではなくとも

シロアリ対策にしても屋根や外壁の塗り替えにしても業者の提案する年月ごとに修繕する必要はありません。保証期間は設定されていますが、それは大体問題が発生しないと言える期間というだけで、ちゃんとしたメンテナンスをしていれば使用上、支障が出ることはほとんどありません。外壁や屋根など足場を組んで一度で済ます方がいい工事もありますし、給湯器など単体でもいい工事もあります。だいたい、20年前後くらいから何かと修繕工事が増えてきます。

総額は901万円

必要な修繕費をすべて合算すると901万円になるそうです。これは、すべて別々に工事した場合の金額で、しかも想定できる全ての設備を更新することを想定しています。また、新築から30年以上住み続けた人が居住中に支払った修繕費の合計は560万円程度なので30年で600~900万円程度の積み立てを確保しておくのがお勧めです。実際にはお風呂やキッチンなどちゃんと手入れをしていれば、更新する必要のなり設備もありますので901万円まで必要になることは稀ですが、今後の物価の上昇も考慮するとそれに近い金額が必要になるかもしれませんよね。

まとめ

戸建て住宅は分譲マンションのように強制的に積み立ててくれません。家賃収入がないので銀行から借金するのもお勧めしません。戸建て住宅は自発的に修繕費を積み立てておかないと住環境の悪化につながります。長く良い環境で住み続けるためにも月々3万円程度の積立は確保しておきたいものです。いざという時に困らないようにするためにも先行投資ですね。

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