土砂災害は怖いです

建築一般

静岡県の熱海市で大規模な土砂災害が起きて、2名が死亡で20名ほどの方が行方不明となっています。(2021年7月4日現在)最近ではスマートフォンのカメラ機能で撮影した動画がネットやテレビで拡散されることが多くなり、慌てて逃げる人など生々しい現場の状況を見る事もできます。神奈川県では今年の5月に土砂災害警戒区域の見直しを起こったのですが、新型コロナウィルス(武漢ウィルス)の拡散防止のために住民説明会を開催しなかったそうです。

熱海市は海と山が近接している

2021年7月3日午前10時30分頃に熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生して建物や車などを巻き込みながらそのまま海まで流れていったそうです。熱海市も平地が少なく海岸線のすぐ近くまで山が迫っています。日本は平野部が狭く海や山が生活圏のすぐ近くまで迫っている地域が結構多いです。そのような地域で土石流が起きるとあっという間に海まで土砂がなれてしまうので、今回心肺停止で見つかった2名の方も山で流されて、海で見つかったそうです。

今回の土砂災害での警戒レベル

梅雨前線が日本列島に近寄って梅雨本番の雨の中発生しましたが、熱海市では土石流が発生した当時は警戒レベル4の「避難指示」を出していませんでした。気象庁の方では前日から静岡県内に土砂災害警戒情報を出していたのに、熱海市は避難指示を出していなかったそうです。6月30日から降り始めた雨の総雨量は7月1ヶ月分の雨量の1.6倍もの量だったらしく、短期間でこれだけの雨が降れば地盤が緩んでいてもおかしくない状況でした。

警報についての記事はこちら

土砂災害に対して家にできることはない

宅地の不足で山を削って、谷を埋めるという斜面の開発が進められてきました。土砂災害警戒区域に定めることはできても、宅地造成した家を購入した人に対して被害を防ぐというのは難しいのが日本の課題となっています。地盤から根こそぎ破壊して流されるのですから建築の設計で対応することは不可能です。特に関東や九州などの火山灰が堆積した地域では水を吸うと風化しやすくなってもろくなる土が多いので、勢いも増しやすくなります。

2014年には広島市でも

2014年には広島市安佐北区と安佐南区で大規模な土砂崩れが起こって74人もの方が亡くなられました。広島市は斜面にへばりつくように住宅地が広がっている地域が多く、土砂災害リスクがある住宅が最も多い市です。その後、横浜市、神戸市、横須賀市、長崎市と続くのですが、広島市は現在、特別警戒区域の一部を市街化調整区域に変更して開発を制限するように準備を進めています。

自然の力は偉大です

そうやって行政主導で対策を講じても、自然の脅威に対抗することはできず、ただ日々災害リスクに備えるように気を付ける事しかできません。今流行りのワーケーションで移動しながら仕事ができる人は災害リスクの低い地域に移動することもできるでしょうが、その土地に拠点があって移動できない人も多いと思います。災害時の危険度を示す熱海市のハザードマップは昨日から繋がりにくくなっています。ネット通信がいつでも大丈夫と思うのではなく、いざという時のために普段から手元に情報を備えておくことが大事だと気付かされた夜でした。

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