一級建築士の試験

北海道の当時弱冠20歳の男性が合格率10%前後の一級建築士試験に合格して話題になりました。昨年から受験資格に実務経験がなくなり学校を卒業すればすぐに受験ができるようになったため、今までよりも大幅に最年少記録を下げてきました。2020年の法改正で「実務経験が必要」というのがなくなった理由として「社会人になって2年目や4年目は忙しすぎて勉強している暇がない」という声が多く、それを反映したそうです。ゆとりか!と突っ込みたくなるのは私だけでしょうか

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一級建築士の資格とは

建築士の中には木造建築士、二級建築士、一級建築士があってそれぞれ設計できる範囲が決められています。一級建築士になると制限はないのでオフィスビルやマンションなど普通の住宅以外の設計がしたい方は一級建築士の資格を取らないといけません。試験内容も改正がしょっちゅう行われていて、新しい項目が増えていくので年々難易度は上がっています。昔は工事現場は3Kと呼ばれたりして、それに加え少子高齢化社会の影響もあるのでしょうが、建築を目指す若者が減ってきているようです。今回の受験資格の緩和はそのような時代の流れを盛り込んでいるのでしょう。

どれだけ難しいか

一級建築士の試験は前述したように8~12%くらいの合格率で、40歳台になっても受験している人が居るくらいなので難関試験とよく言われます。試験科目として5教科あるのですが、その中の法規の試験は法令集を持ち込むことができるにもかかわらず足切り点にとどかず落とされる人が続出するくらいです。勉強した人はご存知でしょうが法律というのは一般的に使われている言葉と違う文章なので読んでいても意味を解説してもらわないと分からないようになっています。それを仕事で使うのですから建築士の仕事の大変さがよく分かると思います。ただ、建築士も人の子ですから自分の専門は日々接するので分かるのですが、専門外になると途端に忘れるますので、試験が終わった人に専門外の内容を教えてもらおうと思っても全く分かりません。1年も経てば「二度とあんな試験受けたくないし、今受検しても受かる自信はない」という人ばっかりです。

一級建築士がゴールではない

国家試験なのに昔は「一級建築士なんて足の裏の米粒と一緒で、取らないと気持ち悪いけど、取ったところで食べれるわけではない」とよく言われました。昔の人のこのようなたとえ話のセンスは今よりもキラリと光るものがあると思います。今では、一級建築士に登録して5年以上の実務経験を積むと構造設計一級建築士や設備設計一級建築士といった資格の受験資格が手に入ります。大規模な建物を建築する場合にはそのような資格も必要になりますので、受験資格がある人は是非チャレンジしてほしいと思っています。また、一級建築士の免許を取ったらすぐに独立できるのかと言ったらそうではありません。3年間どこかの事務所に登録して実務経験を積んで、管理建築士の資格を取ってからでないと独立はできません。(建築士事務所の運営は素人でもできますが)

まとめ

最年少で一級建築士試験に合格したというのはおめでたいことで、祝福してあげたいと思います。小学校の頃から建築に関する仕事につきたいとの思いがあったそうで、その夢を一つかなえたのですから素晴らしいです。ただ、4年以上の実務経験を積まないと免許登録ができないので、それまで建築業界を嫌にならずさらに夢を追い求めてほしいと思います。

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