窓ガラスについて

建築一般

皆さんの家には窓がありますよね。建築基準法で決まっているので窓のない家はほとんどないはずです。居室には採光と換気が必要となりますので、その両方を確保する意味でも窓は必要になります。地下室などどうしても窓を設けることができないところもありますが、採光や換気が必要でない倉庫や工場でもない限り窓はあった方がいいです。

それで、窓にはガラスがはめ込んであると思います。最近は窓ガラスも進化しており合わせガラスや複層ガラスなど様々なタイプのものがあります。遮熱性や断熱性、防犯対策など目的に応じた場所に使い分けるのですが、名前だけでは何が優れているのかわかりにくい面もあります。私はガラスの専門家ではないのですが、ちょっとだけ紹介します。

cheetahさんによる写真ACからの写真 

一つ目は昔からある板ガラスは、一枚の板ガラスです。厚みは様々で厚いほど割れにくいとか、断熱性能がいいという面もありますが、あまり厚くしても他のガラスと比べると性能は見劣りします。昔のガラスは平滑さもなく大正時代の建築物などを訪れると窓ガラスが波打っているのでそんなところで時代を感じたりしています。

二つ目は防犯ガラスです。強化ガラスもありますが、どちらも二枚のガラスの間に透明のフィルムを挟み込んで割れにくくしているガラスです。強化ガラスは板ガラスのように割れても飛び散る破片が大きくならず小さな粒上になります。防犯ガラスはさらにフィルムの強度を上げてほとんど割れないようにできています。

三つ目が防音ガラスです。高速道路際や交通量の多い道路に面した窓に適しています。楽器を使うとか発声練習をするからといって防音ガラスにしても結局壁が振動することの方が多いですから、周りへの配慮としては窓ガラスだけを防音にするのではなく壁も防音仕様にしてあげてください。

四つ目は複層ガラスです。これはいろんなメーカーが多くの商品を出しているので値段も性能もピンからキリまであります。ガラスとガラスの間が真空になっているモノや、ガラスとガラスの間にアルゴンガスを注入しているモノや、ガラスの内側に断熱性能アップのためのフィルムを貼っているモノや、既存の窓枠をそのままでも使える薄い製品など一度聞いただけでは覚えきれないくらいの種類があります。複層ガラスの中でも旭硝子という会社が出している「ペアガラス」というのがあるのですが、これがほとんど一般名詞のように使われていて複層ガラスとペアガラスの違いって何だろうとずっと悩んでいました。

その他にも窓ガラスを留めている窓枠があります。昔は木の枠しかありませんでしたが、高度経済成長期にマンションが建ち始めたころは、ほとんどがスチールの枠(サッシュ)でした。それがいつの頃からか軽くて錆びにくいという事でアルミサッシュになり、今は熱を通さないので結露しにくいとの理由で樹脂サッシュが人気です。

dronepc55さんによる写真ACからの写真 

時代はどんどん進化して、新しい技術がどんどん出てきているので、建築業界にいると毎日が勉強です。これはきっとほかの業界でも一緒で、誰でも生きている間は勉強が必要なんでしょうね。

皆さんも頑張って広告や新聞やニュースの裏を読んでくださいね。

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