家の断熱について

建築一般

だんだん寒くなってきましたが、皆様お風邪などは召されていませんでしょうか? これを書いているのは11月の末に近づいている時期なので朝起きて布団から出るのが嫌になる季節です。

建物には断熱材と呼ばれるものが外に面した天井や壁に取り付けられています。 人が服を着るのと同じように内部から出る熱を閉じ込めておくものです。 それがないとせっかく温めた空気や冷やした空気が外の気温と同じくらいまで変化してしまいます。

ただ、その断熱材を家の中に貼るのか外に貼るのかで大きな違いが出てきます。 特に鉄骨造やRC(鉄筋コンクリート)造ではもともとの素材が熱を通しやすいので影響が大きいです。

もともと、断熱材は壁の中に貼っていました。それは当時の断熱材が空気を多く含んだ軽いもので外壁よりも外に固定してしまうと雨や風の日に飛んで行ってしまう危険性が高かったからです。 グラスファイバーのフワフワの綿のような毛布のようなものを見たことがある人もいるかもしれません。

今は、断熱材もいろんなものが出そろっているので外壁の外に取り付けて固定できるようになりましたが、それでもやっぱり中に取り付けるよりはコスト増になります。 その分メリットも大きいです。 特にRC(鉄筋コンクリート)造の場合はコンクリート自体が熱をためる性能があるため一度温まるとなかなか冷めずに床、天井、壁が床暖房の様に体の芯を温めてくれます。(これを輻射熱といいます)

建物は人と違って季節に合わせて着替えるっていうことができないので一番初めにしっかりとした断熱を仕込んでおきたいところです。 それもすべてコストに跳ね返ってくるので見えないところにどれだけお金をかける勇気を持てるか試されているようですね。

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