ハウスメーカーやホームビルダーと呼ばれる会社は基本的にスクラップアンドビルトで新築を建てます。その敷地に建っている古い建物をつぶして建て替えるのですから町の活性化にはもってこいです。人口減少や少子化が問題になっているこの時代に、そんなハウスメーカーの存在は必要でしょうか。
建築の歴史
少しかこの事を紹介すると、日本には昭和の初期までハウスメーカーと呼ばれる会社はありませんでした。その代わり民間の家は町の大工さんが建てていました。大工さんは家の修理もメンテナンスもすべて行っていましたので、かかりつけ医のようなものだったと思います。工務店が大工さんを抱え込んだ会社になってしまっていますが、基本的に家というのは火事や地震で潰れるか、新しい土地に建てるかというのが普通でした。
家が余る時代
明治から平成の中頃までは順調に人口が増えており需要があったので、ハウスメーカーは新しい住宅を量産するためには必要な存在でした。ところが、今は人口減で世帯数も減っておりハウスメーカーの住宅部門は開発費がかさんで、需要が減っているのであまり会社の中でも昔ほどの存在感はありません。どの会社でも地方では赤字の支店も多いと思います。ある程度の規模の中核都市の新規分譲地などでは今でも、建売住宅が売れていますが、都心のタワーマンションなどの方がまだまだ人気は高いので、これからも住宅部門は経営が難しい時代が続くと思います。
3Dプリンターの登場も
技術革新のスピードは目を見張るものがあり、次から次へと新しい技術が出てきます。建築現場では昔ながらのやり方が多く残っていて効率化が進んでいない部門の最たるものだと思っています。この前も現場で杭を施工しているときに年配の職人さんに聞くと、「私が入社した時から測定の計器は少し進化していますが、やり方自体は全然変わっていませんよ」と言っていました。当時の進化が急すぎて完成してしまったのか、高齢化で技術革新が進んでいないのか分かりませんが、どうも昭和の終わり位から成長が止まっているようです。
存在意義は
そんな建築業界の中でハウスメーカーの存在は意義があるのかと聞かれると、「ある」という回答になると思います。日本の効率化が他の国より進んでいないというのはよく言われることですが、それは中小企業が多くて分業が他の先進国より進んでいないからで、私も脱サラをして個人で会社を経営するようになってから大きな会社に部署がいくつも必要だったわけが分かりました。分業制にしてその業務だけをやっていれば効率がすごく上がるのです。ハウスメーカーのように営業、設計、工事と一つの会社の中で分業を進めることが出来れば意思疎通は取ることが出来るし、その業務だけに専念できるので効率化になります。ただ、株主の方だけを見て経営していると施主の方に目が行かなくなって、手厚い対応が出来なくなります。プレスリリースや雑誌のインタビューなどではどの経営者も美辞麗句を並べますが、実際の社訓などでは逆のことを言っている経営者がほとんどです。
まとめ
今のようなスクラップアンドビルドのやり方だけでずっとやって行けるとは思いません。法律から変えて、今ある建物をどれだけ活用することが出来るかが問われる時代が来るような気がしています。その時にどれだけ私が貢献できるかは分かりませんが、家主の気持ちに寄添えるように頑張りたいと思っています。
皆さんも頑張って広告や新聞やニュースの裏を読んでくださいね。
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