段差とバリアフリー

建築一般

皆さんの家には玄関から入って行って段差がありますでしょうか?普通の日本式の玄関は上り框(あがりかまち)で段差を付けて靴を脱ぎ、玄関にあがる方式です。なので、「さぁさ上がってください」と言うのです。

まっきぃぃさんによる写真ACからの写真 

足の不自由な方のためには車椅子対応で段差をなくして坂道(スロープ)を付けるなどしてバリアフリーをなくす必要があります。車椅子体験をした人ならわかるとは思いますが、車椅子で1,2cmの段差を超えるだけでも大変です。2cmより大きな段差は勢いをつけないと越えられないと思います。なので、ちょっとした段差でも車椅子の人にはバリアになりうるのです。

小さい子供が居る家は階段があると、落ちたりしないか心配でゲートを付けたりしています。その場合には階段も小さい子供にとってはバリアとなります。足腰を痛めている人にとっては立ち上がることが困難なトイレや風呂場に手すりがついていないこともバリアになります。弱視の方は慣れてしまえばどんなところでも対応はできますので自宅でのバリアはないと思います。

高齢者の方はどうでしょう。年齢を重ねるにつれて足を上げるのが大変で小さな段差でつまずきやすくなると聞いています。しかし、自分の家の中で段差があるからと言ってその段差を越えることができないという話は聞いたことがありません。

ゆずとらりんごさんによる写真ACからの写真 

私の祖母も足を痛めるまで毎日3階の自分の部屋まで階段を上ったり下りたりしていましたので、健脚と言える部類に入っていたと思います。それで、足を痛めて入院してからは一気に体が弱くなっていってしまいました。

祖父も社交ダンスをしていたので、ステップを踏むのに足をよく使っていたと思います。一度ダンスって何が楽しいかを聞いたのですが、その答えが面白いものでした。「体を動かすのもイイけど、やっぱり若い女性と体を密着させるネンから楽しいで」と言っていましたが、若い人って何歳くらいの人が居るのかを聞いたら60代とのことでした。当時祖父は80代半ばでしたから自分の娘と同じくらいの年齢の女性は若い女性の範囲に入っていたのです。

人間も動物ですから動かないと体が弱っていきます。安全で高齢者になっても住みやすい家というキャッチコピーを見るたびに、それが本当に体にいいのかいつも考えてしまいます。私の祖父母のように年齢を重ねても体を動かすほうが長生きするにはいいのなら、体を動かさないといけない家(バリアフリーではない家)の方がいいのではないかと思ってしまうのです。小さな段差はつまずいてしまうこともあるでしょう。ならいっそ、私なら将来は跨がないといけないくらいの段差にしてしまうとか、年齢順に上から部屋を割り当てるとか、バリアのある家にしてみたいと思います。

皆さんも頑張って広告や新聞やニュースの裏を読んでくださいね。

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